Recording
録音エンジニアの備忘録
レコーディングの流れ
- 出口君から曲を打ち込んだMIDIデータを受け取り,DAW(Logic Pro X)に読み込み。
- アレンジを確認し,テンポ,エンディングの処理を相談。
- 仮歌の録音。
- 打ち込み演奏+仮歌+クリックを鳴らしながら,各パートの録音。
- 録音順は概ね,ドラム,ベース,キーボード,ギター,ボーカルの順。(曲によって多少前後あり。)
- 仮ミックスをメンバーに確認し,場合によっては特定のパートの録り直し。
- 本ミックスの作成。
ドラムの録音について
- 今回は部室で録音した。
- すぐ近くで運動部が大きな声で練習しているが,演奏が始まれば問題ないレベル。
- 使用したマイクは3本。キック,スネア,トップにそれぞれ1本ずつ。
- セッティングは,ボブ・クリアマウンテンの「How to record drums with 2 Mics」を参考に,スネア用を1本追加した。
- 当初はイヤフォンでモニターしていたが,ドラムの生音が聞こえすぎるため,途中から密閉型ヘッドフォンを使って録音した。
ベースの録音について
- ラインで録音。
- オーディオインターフェースに直接入力したが,曲によっては音色を調整するために録音後にチューブプリアンプを通した。
ギターの録音について
- 部室のアンプで鳴らし,マイク(SM57)で録音。
- ただし,「それから」のリズムギターのみライン録音。(チューブプリアンプ使用。)
- 録音時は,空間系(コーラス,ディレイ,リバーブ)はかけない。(後で調整ができるように。)ただし,ソロ等は何もないと弾きづらいので,モニターにのみディレイ,リバーブをかけた。
- 曲によっては,録音後にソフト上でアンプシミュレーターを通して歪み具合や音の滑らかさを調整。
キーボードの録音について
- ラインで録音。
- ステレオかモノラルかは,音色によって判断。
- 録音時は,キーボード本体のリバーブはオフにした。(後で調整ができるように。)弾きづらいときは,モニターにのみリバーブをかけた。
ボーカルの録音について
- 視聴覚室のような比較的防音状態の良い部屋で録音。
- ツインボーカルだが,曲によってどちらを先に録るか変えた。
- 2人揃った状態で録音できたため,お互いの演奏を把握して息の合ったテイクが録ることができた。
- 録音時は,モニターにごく軽めのリバーブをかけた。
Pa chérie Recording Projectについて
Pa chérieは,普段は別のバンドで活動しているメンバーが,イベント(高校対抗バンド合戦,文化祭等)の時だけ集まって結成されるユニットです。
良い楽曲,高い演奏力を記録に残すために,「Pa chérie Recording Project」を立ち上げました。
Produced by Taku Azumi
Management : Jun Kawashima
Recording,Mixdown & Mastering Engineer : Taku Azumi